神経症という言葉は、診断名として20年くらい前まで一般に使われておりました。
1952年にアメリカの精神医学界では、精神医学統計マニュアルが出されております。
日本に於いてもDSM－４（ Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders）あたりから使われ始め、現在では、DSM－５まで改定されております。
精神病と神経症の名称→障害と変わり、基準が明確で、診断が一律になったため、診察時間が短くても診断できるようになりました。
また症状に合わせ、障害の名前が増えたことで、クライアント様とご家族様間に相互理解が深まり良い点がございます。
ただ、短時間での診断を行うため、クライアント様が医師に問題を伝えきれない、またご本人も気づかない問題が隠れていたりするため、弊害が出ているのも現状です。
神経症と精神病の分類をわかりやすくまとめたものを載せますと下記の通りとなります。
このように分類されていたもので、医師も薬物療法のみではなく、心理療法も扱っていたとお聞きしております。
この表で見ていただくとご理解いただけるかと存じますが、ストレスなど明確な原因があるとされる、抑うつ神経症は軽症に分類されております。
ストレスが原因にあり、休職などで一時的にその原因を取り除いて、投薬治療で回復できても、また職場に戻り同じようなストレス状態に戻れば、再燃が起こります。
結果休職を繰り返す、投薬がやめられなくなるなど、結果長引かせてしまうことになるのです。
カウンセリングルーム ハルモニア
加藤 佳子
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